朝見鶏商會私書箱

朝見鶏商會私書箱に届いた怪文書置き場です。

怪文書:ブロッコリーの唐揚げ

ブロッコリーの唐揚げ

が美味いんだ………。

 聞いてくれよブラザー。俺、ブロッコリーの事良く知ってるつもりだったんだ。最近ダイエットだ、プロテインだ、マッチョマンに憧れるヒューマンがお熱のあの野菜だよ。ブロッコリー、美味いよな。何しても美味いが、その中でも硬めに茹でてマヨネーズか、オリーブオイルで蒸し焼きか、丸ごと刻んでスープに入れるか、3択だと思って生きてきたんだ。それが、それがだよ。ちょっと小耳に挟んだ《唐揚げ》ってヤツでブロッコリーを料理してみたら……ヤバいんだ。

 さっきの3択、どれもブロッコリーであってブロッコリー以上ではい。副菜として彩りとして口休めとしてのブロッコリー。バイプレイヤーブロッコリーだ。だが、ブロッコリーの唐揚げは違う。ヤツは場を支配する。もう肉も魚も目じゃ無い存在感。なぜ世の中にはブロッコリー唐揚げ定食がないのか。コンビニホットスナックにブロッコリー唐揚げが無いのか、慟哭するくらいにヤツは主役だ。食べたら最後、目が舌が離せなくなる……。

揚げ物が面倒なのは百も承知だが、後生だから今夜のおかずはブロッコリーの唐揚げにしてくれないか……。